「竜馬がゆく」を読んで学んだ「引き寄せの法則」
こんにちは、ますだです。
私事ですが、仕事があろうが、休みだろうが毎日こうやって文章を必ず書くことを自分のに課しています。
実際は、毎日文章書くって、なかなかシンドイですw
でも、文章を書くことが習慣になれば、シンドさを感じることなく、スラスラ自然に書けるようになるって信じてます。
以上、ひとり言でした。
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さて、私事ですが、
先日「竜馬がゆく」という
歴史小説を読み終えました。
全8巻の構成で、著者は司馬遼太郎さん。
坂本竜馬といえば、幕末期に活躍し、
など、新時代の幕開けに大きな役割をはたした人物です。
坂本竜馬の一生を通して、著者の司馬遼太郎さんは、人間というものの本質を探っていきます。
ヘタな自己啓発書を読むよりも、この「竜馬がゆく」を読んだほうが、100倍も学びになると思っています。
「人間の機微」が、てんこ盛りで何度読んでも、その度に学びがある作品です。
今回は、そのなかでも司馬遼太郎さんが坂本竜馬を評して綴ったある文章を取り上げたいと思います。
私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって智恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件のひとつなのであろう。ー「竜馬がゆく」より引用
あなたは、「引き寄せの法則」って聞いたことありますか?
「自分に起こったことは、自分が思ったことしか起こらない。成功したいのなら、成功することを考えていれば、それが引き寄せられて、結果的に成功する」ってことです。
良いご縁
良い人
良いチャンス
お金
などなど。
良いものを引き寄せてしまおうって法則です。
でも、ひとつ疑問なのですが、
あなたは、自分の成功しか考えてない人のもとに集まりたいと思いますか?
仮に「成功」というものに意思があるとして、その「成功」が自分のことしか考えないヤツのもとに集まろうとしますか?
僕が、もし「成功」の立場だったら、そんなヤツのもとに行こうとは思いません。
「竜馬がゆく」のなかでも、自分の成功しか考えてない人物がいました。
清河八郎という人物です。
彼は頭が非常に良く、人が思いつかないアイデアを作りだし、実行します。「幕末の火付け役」とも評されていて、近藤勇や土方歳三などが中心となった新選組の結成のキッカケを作った人物です。
その清河八郎に対して、司馬遼太郎さんは、このように評しています。
清河はそういう男だった。非常な尊王家でもあったが、同時に自分をも世間に押し出したかった。独り策謀をめぐらし、その策謀で世間を躍らせ、しかも策士らしく背後で帷幕を垂れこめているのではなく、功をひとり占めにし、常にその策謀の中心にすわりたがった。徳がない、ということになろう。 ー「竜馬がゆく」より引用
清河は、頭も冴えて、実行力もあったにも関わらず、幕末期で成功を収めたとは言いがたく、最後は暗殺されます。
彼は、自分のことばかり考えて、「徳がなかった」のでしょうね。
一方、竜馬と同じく、多くの志士から慕われ、「あなたのためなら、私の命はいらない」とまで言わしめた人物がいます。
それが、幕末期の主役
西郷に対しても、司馬遼太郎さんは下記のように評しています。
(西郷は)どういう人間が大事業をなせるか、を考え、ついに結論をえた。「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ人は、始末にこまるものなり。この始末にこまる人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬものなり」ー「竜馬がゆく」より引用
西郷にも竜馬と同じく、自分の成功だけを考える「私心」はありませんでした。
その引き寄せが、
「自分のためだけなのか?」
もしくは、
「人のお役に立つものなのか?」
「引き寄せの法則」を実行して、成功を目指すのはいいですが、どういう心持ちで引き寄せようとしているかが重要です。
いや、訂正します。
成功や人が集まる人間というのは、「引き寄せよう」とはしていません。
「自分だけが成功しよう」という思いではなく、「世のため、人のために、尽くす」という思いで行動していれば、自然と成功や人は集まってきます。
彼らが必死に、自分のために成功やひとを「引き寄せよう」とはしていませんでした。
「自分だけが成功したい」という「私心」をゼロにすることは、難しいかもしれませんが、その「私心」よりも「人のお役に立つ」という思いの割合を多くする。
そういう意識は持っていたいですよね?
ぜひ、成功や人を引き寄せる前に、
どういう心持ちで、自分があるのかをじっくりと考えてみることをオススメします。
FacebookやInstagramなどのSNS上で「平成の清河八郎」を多く見かけます。
「自分の心持ち」を見つめ直さなければ、「平成の清河八郎」がタレ流す「成功」という甘い汁に引き寄せられるような、アリになる危険性があります。
ぜひ、「引き寄せの法則」を実行する前に、「自分の心持ち」を見つめて、「私心」よりも「人のお役に立つ」行動ができるよう、お互いに意識していきましょう!
それでは、また!
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